JINS MEMEではピッチは測定できますがストライド(歩幅)のデーターは出てきません。しかし、今回はトレッドミルの速度一定で測定してますので、ストライドも計算で出せます。
さて、ランニングにおいてストライドが大きな人もいれば、高速ピッチ走法の人もいます。一概にどちらが良いとは言えませんが、ちょうどその人に合った走り方を見つけるヒントが、将来的に着地衝撃測定で得られるかも知れません。
結果を見てみましょう。ストライドの単位はメートルで、ピッチは歩/分です。グラフの最低値は0ではありません。理論上ランニングにおいてストライド、ピッチがゼロにはならないので。
Yさんは着地衝撃が極小なんですが、意外と上下動は大きいです。そして、ヒールストライクで体の前に着地するフォームのためか、ストライドは短距離ランナーの飯田トレーナーより長く、前後動も大きくなってます。当然ピッチは最小です。
代表紅露はギリギリサブフォーランナーなので、キロ4分では、もうストライドを伸ばす余裕がなく、1分間という短時間なので必死にピッチを上げて耐えて、なんとか最後まで走りきったという状況なので、これをずっと続けられるわけでもなく、普段の練習不足が露呈したというデーターでしょう。しっかり股関節ストレッチして、スピードトレーニングをしろというお達しと受け止めます、はい…
遅く走れないKHさんはキロ4分になるとストライドがグイっと伸びてます。まだ余裕ありそうですね。
ちなみにアテネオリンピックマラソン金メダリストの野口みずきさんは、身長150cmでストライドは148cmだったそうです。世界の藤澤舞はキロ4分で123cmですが、キロ3分30秒で走ったらどのくらい伸びるのか興味深いです。
飯田トレーナーは、ピッチ185ですが、これ以上は増やせそうにないので、ストライドを伸ばすことを考えているとか。ちなみに、短距離走の時のストライドは190cmだそうです。
おそらく、ピッチが多すぎると、心拍数の増加も激しくなり、そこで心臓の限界に達してブレーキになってしまう可能性があります。しかし、大きなストライドは脚にかかる負担が大きい。
自分の心臓がどこまで耐えられるのか見極め、そのなかで、いかに衝撃をうまく吸収しつつストライドを伸ばし、最適なフォームを見つけることが、速く、安全に走るために重要であると思います。
今回はそれぞれ1分間という短時間の測定でしたが、これを30分とかで測定すると、また違った結果が出ると思われます。