フィンランド式サウナが健康な若年男性の脂質にどのような影響を及ぼすのか調べた研究です。
2、3日に一回の頻度で計10回、一回15分90℃前後のサウナ室に入って、その後2分間20℃のシャワーでクールダウンのサイクルを3回繰り返しました。
サウナに10回入ると、総コレステロールとLDLコレステロールが下がり、実験終了後は2週間で実験前の値に戻りました。
つまり、「サウナでコレステロールは下がるけれど、続けないと戻っちゃいますよ」という結論です。
この効果は、中強度の運動と同じくらいの効果だそうで、運動ができない、苦手、あるいは嫌いな人は動脈硬化予防のためサウナに入るといいでしょう。
なぜサウナでコレステロールが下がるのか興味あるところです。
他の研究で、同じ「温浴」でも、お風呂では逆にコレステロールが上がったとう報告もあります。 コレステロールを薬で下げても、その目的である動脈硬化などを防ぐことができるかどうかは現時点で賛否あり、逆に様々な副作用があることが知られています。
コロナ禍でサウナに通うのも大変です。サウナ室は高温でウイルス活性が抑えられると考えられますが、温度維持のため換気があまりされないので、70℃のサウナで5分程度コロナウイルス活性が保たれていたという報告もあります。
というわけで、コレステロールを安全に下げて動脈硬化を予防するにはサウナがいいことは分かりましたが、コロナ禍でサウナに頻繁に通うと感染の可能性もあります。
次回は、「コロナ禍でも安全に通えるサウナとは?」のはずです。