眠れない…睡眠薬より低酸素トレーニングを!

低酸素トレーニングをすると、妙に眠くなります。体はあまり疲れている感じがしないのに眠いんです。自分だけかと思っていましたが、会員さんに聞いてみると、やはり何人か「眠くなる」という方がいらっしゃいました。その理由は…
いつものように科学論文をご紹介します。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0031938418306942?via%3Dihub
2018年に発表された論文です。簡単に言うと
・低酸素室にいるだけで、夜間のメラトニン分泌が増える。
・低酸素トレーングをすると夜間のメラトニン分泌は更に増える。
ということです。ちなみにメラトニンは脳で作られる睡眠を司るホルモンで、夜間に分泌が増え、眠くなります。また、歳とともに分泌が減るため、高齢になると眠りが浅くなり、睡眠時間も短くなります。実際に高齢者では睡眠薬の投与を受けている人の割合が高くなります。
もちろん睡眠は重要です。不眠によるストレスは精神的、身体的にも悪影響を及ぼします。しかし、睡眠薬の副作用として「残眠」があり、朝が来ても多少眠気が残ります。特に高齢者では残眠によると思われる転倒、骨折が多くみられます。実際に骨折した高齢者で睡眠薬を処方されている割合はかなり高いです。

実際に高地で行う高地トレーニングは睡眠の質が悪くなることが知られています。しかし、酸素濃度を下げた環境で行う30分〜60分の低酸素トレーニングは、眠りにつくまでの時間(睡眠潜時)、中途覚醒回数、中途覚醒時間を改善し、睡眠効率を上げることが知られています。
低酸素トレーニングの効果として睡眠が深くなり疲労が取れることによって、マラソンで自己ベストを更新する会員さんが続いているのかも知れません。
ちなみに、メラトニンは脳で作られるホルモンなので、材料となるトリプトファンというアミノ酸をしっかり摂ることも大事です。

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