低酸素トレーングが老化防止に効く!?

ヒトは細胞内のミトコンドリアで酸素を使ってエネルギーを作り出していますが、この過程において活性酸素の発生は避けられません。この活性酸素には様々な細胞障害性があり癌や生活習慣病などを発症し老化を促進します。本来人間には活性酸素を除去する酵素も備わっていますが、老化によりこれらの活性酸素除去能力は低下してしまいます。
J Appl Physiol (1985). 2006 Apr;100(4):1258-66.

この研究で、ランナーに対して低酸素トレーニングをおこなったところ、持久力アップだけではなく、活性酸素除去酵素である「マンガン・スーパーオキサイド・ディスムターゼ(Mn-SOD)」を、通常酸素濃度下で行なったトレーニングに比べ44%増やすことが確認されました。つまり、活性酸素が発生してもすぐに除去してくれるわけです。つまり低酸素トレーニングが様々な病気の発症やアンチエイジングにも効果を発揮することが確認されました。