ビタミンDは骨を強くするために必要なビタミンです。最近はビタミンDの欠乏が骨以外にも、呼吸器感染症、自己免疫疾患、アレルギー、癌、糖尿病、認知症、うつ病、などに関与することがわかってきました。
ビタミンDは食事以外でも、日光(紫外線)を浴びることによって皮膚で作られます。最近の紫外線防御の風潮で皮膚で作られるビタミンDは減少傾向にあると考えられます。
高緯度になるにつれて発症率が高まる「多発性硬化症」という病気が知られています。ビタミンDをサプリメントとして摂取している女性は多発性硬化症のリスクが40%低くなったという報告もありますが、関連がないという報告もあり、まだ議論の残るところです。
地域によって紫外線量は違うので、少ない地域ではより長時間外にいなければなりません。そこで、地域別の「ビタミンD5.5μg産生に必要な日照暴露時間」が発表されました。
7月に関してはつくば、那覇に引けをとらない札幌ですが、冬になると、とんでもなく長い時間外にいないといけません。昼12時でさえ1時間以上外にいないといけません。15時なら45時間以上…いや、1日24時間しかありません。
というわけで、道民のみなさん、冬は日光諦めて、サケ食べましょう!
もちろん日光にはビタミンD産生以外にも色んな効用があります。紫外線だけじゃありませんよ。