怪我しづらい、効率の良いランニングフォーム、フォアフットランニングを追求しているSAMです。SAMにはランナーさん大勢来ていただいてるので、走りすぎて怪我してSAMに来なくなったら困るという下心ありありのランニングフォーム研究です。でもちゃんと海外、国内の論文を紐解き、実践、検証はしてるのでご安心ください。
ケガしないで速く走るために重要なのは着地衝撃を小さくする走り方だと考え、JINS MEMEというメガネで着地衝撃を測定できる装置を導入しました、というかだいぶ前から使ってたのですが、なかなか評価が難しくホコリかぶってました。
というわけで、今回、同じく高効率ランニングフォームを追求している、SAM低酸素ダイエット会員の南風自転車店主、有森さんにご協力いただき、着地衝撃測定実験してみました。
私と有森さんは、もやしと戦車くらいの体格差があります。ここまで違えば、着地衝撃もはっきり差が出るだろうと。いくら、日頃衝撃の少ない走り方を追求していると言っても、この体重差は埋められないでしょう。
着地衝撃測定装置、JINS MEME(ジンズ・ミームと読んでください。メメじゃないです。)のご紹介を。測定できるのは、ピッチ、前傾角、上下動、前後動、左右動、左右着地強度、などです。おそらくメガネの中に組み込まれているモーションセンサーで加速度を測ってるかと。詳しいことはホームページご覧ください。
有森さんのスペック、身長170.5cm体重95kg。私のスペック、身長176cm体重62kg。95トンの戦車と62トンのもやしの重量差もやはり1.5倍。言うまでもなく、1.5倍の体重差があるんだから同じスピードで走ったら着地衝撃もそのくらい差が出る…いや、一応フォアフットランニングをマスターした私と比較したら2倍くらいの差になるかも…。
実験条件は、非低酸素トレッドミル、走行速度は8km/時でペースで言うとキロ7分30秒です。まずは私のデーターから

トレッドミルの上でペース が遅いので着地衝撃は少ないです。ちなみに今日、外で10km走った時は平均ペース5分39秒(ほとんど登ってるか下ってるかの坂道)で着地衝撃は平均2.5Gくらいでした。ちなみに、ある速度まではスピードが上がると着地衝撃も増えます。
さて、体重1.5倍の有森さんの着地衝撃は単純計算で3.3Gぐらいと予想、いや、2倍の4G超えるかも?ちなみに有森さんの容姿は、どう見てもラグビー選手。サングラスはJINS MEME。そして、履いてるのはランニングシューズではなくサンダル。オーバーウエイトを走り方でなんとかしようという超脱力ランニングフォームをご堪能ください。あ、オーバーウエイトもなんとかしようということで低酸素ダイエットコースに通っていただいてます。しかし、オーバーウエイトのメインが脂肪ではなく、筋肉量があまりにも多いので体重減らすのが難しい〜!
結果は…

まさかの1.9G!!
人生の三つの坂をいっぺんに転げ落ちたような衝撃が脳を揺さぶりました。そして更に…
最近思いついたという、ポケットに手を突っ込みながら走る“やさぐれ走法”。決してふざけてやってるんじゃありません。ちゃんと理論的根拠に基づいてやってるそうです。(その理論はいずれ有森さんのブログ↓で解説してくれることでしょう。)
ちなみに有森さん普段走る時は、上半身めちゃくちゃ脱力して、手はブランブランです。どう考えても、その手の動きを制限したら安定しないような気がします…。この走り方を検証したいということで、同条件で測定しました。

なんと、わずかですが着地衝撃減ってます!もう、昨日まで太陽が地球の周りを回ってたのが今日から地球が太陽の周りを回ることになったくらい衝撃的事実を突きつけられ思考停止しそうなので、考察は更なる実験を積み重ねてからいずれ。