低酸素トレーニングなら軽い負荷でも痩せられるという研究です。
「ダイエット」で思い浮かぶのは、食事と運動ですね。痩せたい気持ちはあっても、人間はついつい楽な方を選んでしまうという特性があり、ダイエットはなかなかうまく行きません。SAMでは、どうやったら楽に痩せられるか考えに考え、とうとう「ダイエットの鍵はミトコンドリアである」という結論にたどり着きました。
2008年に、肥満者に対し軽負荷トレーニングを低酸素環境で行なった場合と通常酸素環境で行なった場合の減量効果について調べた研究があります。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2276561/pdf/11325_2007_Article_149.pdf
食事の制限なしで、週3回90分間の軽強度トレーニングを8週間行い、結果として通常酸素群では体重は変化なく低酸素群では1kg体重が減少しました。
つまり、低酸素トレーニングは、高強度の負荷をかけることが難しい肥満者において優れた減量トレーニングになり得ることが証明されました。逆に軽い負荷の運動を通常酸素濃度で定期的に続けても2ヶ月では結果は出ないことがわかります。
低酸素トレーニングにより痩せる機序としては、軽い負荷で効率よくミトコンドリア(エネルギー産生装置)を増やすことができると言われています。
低酸素トレーニングはアスリートのためだけのトレーニングじゃありません。
短時間で楽に痩せられる高効率なダイエット法です。なかなか痩せられない人、きつい運動ができない人の福音となるでしょう。