さて、スポーツジムの代表でありながら,LDLコレステロール高値→「メタボの危険が潜んでいる」「動脈硬化や心臓病の危険が高まります」と宣告されたわけですが、世のお父さん方と同じで,全く自覚はありません.むしろ「人よりは健康かも?」と思っていたくらい.
では,なぜこのような宣告を受けたのか,しっかり考えてみたいと思います.
今回私が指摘されたのはLDLコレステロールが高いこと.LDLコレステロール=悪玉コレステロールと知られています。本当に悪者なのでしょうか?
まずは,コレステロールについて深堀りしていきます.
一般的なイメージでは「コレステロール=メタボ」あるいは「コレステロール=動脈硬化」と捉えられていますね。
早速ウィキペディアで調べます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB
長い!目が回りそう。とりあえず関係ありそうな部分をピックアップしていきます。
#1
コレステロールとは,ヒトのあらゆる組織の細胞膜に見出される脂質である。さまざまな生命現象に関わる重要な化合物である。よって生体において広く分布しており、主要な生体分子といえる。
コレステロールは脂のようです.細胞にとって結構大事な「部品」みたいです。
#2
コレステロールの大部分は食事に由来するのではなく、体内で合成される。食事から吸収する量が増大すると生合成は抑制され、吸収量が減ると反対に作用する。
「コレステロール上がるから油控えてください」とかよく聞くけど…油控えても,体の中で勝手に作るから意味ない?
#3
コレステロールは肝臓、脊髄、脳に高濃度に分布し、約1/4が脳に集中し、約1/3が脳を含めた神経系に集中している。
コレステロールの25%が脳に、8%が脊髄や末梢神経に存在するってことでしょうか.根拠となる情報をたどると
#4
脳には500億~1兆もの神経細胞があり、脳の情報を体の各部に伝達するためにはコレステロールが不可欠です。神経細胞の電線の役目をする神経繊維を、コレステロールは絶縁体のように被い、脳の情報を素早く正確に体の隅々へ伝達しているのです。
つまり、電気を通す神経繊維を、コレステロールが覆って電気を漏らさないようにしているってイメージでしょうか.コレステロールが足りなかったらビニールに穴が開いて漏電してしまいそう.

#5
コレステロールが生命維持に必須な役割を果たす物質であるという事実は、科学者以外にはあまり知られていない。むしろ、一般には健康を蝕む物質として認知されていることが多い。すなわち、脂質異常症など循環器疾患の一因になるとの認識が強い。
まあ,肥満→脂肪→コレステロール→悪者という発想はホント根強い.
#6
悪玉といわれるLDL が、動脈硬化巣に酸化LDLとし蓄積された結果、動脈が詰まり心筋梗塞やその他の疾患を発生させていることが明らかになってきた。
LDLコレステロールが多いから血管が詰まるのではなくて,血管に傷がついてるのを修復しようとしてるだけなので,まずは血管に傷がつかないようにしないと.
#7
コレステロールはビタミンA、D、EおよびKなど脂溶性ビタミンの代謝にも重要な役割を果たしている。
免疫力や抗酸化(老化予防)に大事なビタミンですね.
#8
コレステロールはビタミン以外にも色々なステロイドホルモン(コルチゾール、アルドステロンなど副腎皮質ホルモンやプロゲステロン、エストロゲン、テストステロンなど性ホルモン)の合成の主要な前駆体である。
コレステロール減らすと,更年期障害一直線?
#9
皮膚においても肝臓に次ぐ量のコレステロールが産生されており、皮膚でビタミンD3 が光化学的に生成される。
ビタミンD3は骨の形成や免疫力を保つために必要です.適度な日光を浴びましょう!
#10
コレステロールは細胞膜の構築や維持に必要で、広範囲の温度帯で膜の流動性(粘性度)を安定にする働きがある。いくつかの研究によるとコレステロールは抗酸化剤としての作用を持っている。
細胞を柔らかく保ったり,活性酸素から守ってくれるのか.コレステロールは「血管を傷つける」のではなくて「傷ついた血管を修復しようとしてる」のが正解?
というわけで,世の中の大半の人に刷り込まれている「コレステロール=悪」は誤解.
次回はLDLコレステロールについて.