「ランニングでは痩せない」は真実?

某Youtuberが「ランニングでは痩せない」「ランニングで老化する」「ランニングで気分はよくなる」「ランニングをすると食欲が増進される」「ランニングで消費されるのは脂肪よりも筋肉「ランニングは怪我が多い種目のひとつ」と主張しています。炎上商法かどうかは別としてちょっと考えてみましょう。

ランニングでは痩せない?

太ってる人を見つける方が難しい…

マラソン大会のスタート地点に行けばわかります。「ランナーは痩せている」違いますか?もちろん、極一部走ってるのに痩せない人もいるし、ランニングが習慣にならず痩せなかった方もいます。そのYoutuberは「45分以上のランニングはダメ」と言いますが、明らかに10kmの大会より、制限時間が厳しいフルマラソンの大会の方が太ってる人は少ないでしょう。結論は「長時間のランニングで痩せる人は大勢いる」です。

ランニングで老化する?

これはあり得ます。ストイックに練習すれば活性酸素が増え老化する可能性はあります。そして外を走ると紫外線によって皮膚の老化は起こり得ます。いわゆる「ランナーズフェイス」です。
ただし活性酸素が増えるとスーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)などの「活性酸素消去系」も活性化します。残念ながら歳をとるとこの消去系の活性は弱くなってしまうようです。ビタミンなどの抗酸化物質を食事やサプリメントで摂ったり、効率の良い練習方法を探り練習量を減らす、室内での練習を増やすなどの工夫が必要です。低酸素トレーニングは通常酸素濃度で走るよりSODを活性化することが知られています。
若い時と同じように走って何も対策をとらなければ老化しちゃいますよ。

ランニングで気分はよくなる?

これもその通りですね。ランナーズハイがあったり、そこまでいかなくてもドーパミンやエンドルフィンなどが増え気分が良くなりうつ病の予防にもなるようです。そして、これがランナーが増えている理由のひとつかもしれません。走らない人にとっては走ることなんか苦痛にしか思えませんが、一度走り出して気分の良さを味わったらやめられなくなる人は多いです。

ランニングをすると食欲が増進される?

これは当たりとも外れとも言えません。個人的にはちょっと走るだけの人は食欲が増進し、あるレベルを越えるとそれほど食べなくなるという気がします。走ってるのに痩せなくて苦労している人がいるのは事実です。そういう人は「工夫」が必要ですね。脂肪燃焼するようになると食欲も抑えられます。

ランニングで消費されるのは脂肪よりも筋肉?

これはたまに聞く話です。空腹で運動すると筋肉を壊してエネルギーを作り出すと。だから運動前に何か食べて運動した方がいいので、そうすると痩せない、という主張のようです。研究では空腹で有酸素運動しても筋肉は壊れないことがわかっています。もちろん食事の後で走ると脂肪燃焼が起こりづらいので痩せにくいのは事実です。

ランニングは怪我が多い種目のひとつ?

これはまさにその通りですね。私は職業柄ケガで走れなくなったランナーさんをたくさん診てるので、できるだけケガしないような走り方、練習方法を皆さんに知ってもらいたいと思っています。もちろんSAMに来ていただくのが一番ですが、遠方で来られないとか、お金が勿体無いという方にも参考になるように無料で情報流してます。しっかり勉強してから試してみてください。ランナーさんやこれから走り始める人たちのケガが減ることがSAMの願いです。

「長時間のランニングでストレスホルモンのコルチゾールが分泌されるから痩せない」「ランニングのカロリー消費は大したことない」のは事実かも知れませんが、それでも痩せる人が大勢いるということは隠された何か、まだ知られていない何かがそこにあるのでしょう。

これまで、「消費するエネルギー以上に食べているから痩せない」という「エネルギーバランスモデル」が肥満症の考え方であり、分かりやすいため、現在でも信じている人が多いですが、色々な矛盾が見つかってきて、現在では肥満ホルモンであるインスリンが注目され「低インスリンモデル」が、効果的なダイエットをもたらすと考えられています。つまり、ランニングのエネルギー消費量がそれほど多くないのにランナー達が痩せている原因の多くは、「運動により少量のインスリンで血糖値が下がる体質になっているため、インスリンの分泌量が少なくて済む」からだと考えられます。

人間の体はそれほど単純ではありません。というか我々の想像以上に複雑です。今の段階では知られていない現象はまだまだたくさんあります。自ら研究したことない人の中には「(自分の知っている)論文で報告されていることだけが全て」「論文は絶対正しい」と思い込んでる人、結構いるようです。全ての論文が正しいわけではないことは良く知られている事実です。ネイチャーなど超一流誌に載ってる論文でさえ、後に「事実と違った」ことがわかるということが多いと言われています。

最も危惧するのは、「走っても痩せないのか」と思ってしまった人が健康になるチャンスを失うことです。私はランニングで痩せて建康を手に入れました。もちろん、たまたまだったのかも知れません。他の方法でも痩せたのかも知れません。太っていた時にはスポーツジム(大規模)は5、6箇所行きました。テレビでやったおかしなダイエットは数限りなくやりました。でも全く効果はなく、最後の最後「ランニングで痩せた」というのは事実です。もし走ってなければ今頃、血圧と高脂血症と糖尿病の薬飲んでたかも知れません。今は風邪さえひかず、健康診断で一つも異常値が出ません。ランニングに本当に感謝してます。

未来の自分が健康でいるためのチャンスを逃さないでください!

SAMはこれからも健康になるための高効率アンチエイジングメソッドを追求していきます。まだまだ真実はわかっていません。なので、「言ってることが変わる」もあるかも知れません。ひとりでも多くの人が建康でいられるよう、知識は出し惜しみなく伝えていきます。

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