アーチが落ちて、足は浮腫む。常識だと思ってましたが、意外な結果が。
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/17461391.2018.1499134
芝浦工大の深野先生が発表されてます。大学の陸上サークルの選手11名について、フルマラソン前後で足の状態がどう変化するか、3D foot scanner(Dream GP)で計測しました。
1)足の体積
マラソン直後の足の体積は減少し、翌日からマラソン前より増え、その後8日かけて元に戻った。
2)アーチ高
予想通り直後よりアーチは落ちました。しかし、意外にも8日後でもアーチは回復しませんでした。
「フルマラソン後は足が浮腫むから余裕を持ったシューズのサイズを選択すべき」と思ってましたが、逆だったんですね。となると、浮腫むから圧迫されてマメができると思ってましたが、
縮んでシューズの中で動きが出ることによってマメができる
可能性もありますね。
アーチが8日間回復しないということは、毎週レースに出ると、アーチが回復しないまま次のレースを走ることになります。アーチが落ち込む原因を考え対策することが求められます。当然、アーチを形成する筋肉、腱の成分が鍛えられればアーチの落ち込みは防げるでしょう。
この研究ではおそらく若くてレベルの高いランナーが対象なので、市民ランナーではどうなるのか、また、給水所で靴が濡れた場合はどうか、フォアフットランニングとヒールストライクなど走り方で違いはあるのかなど、まだまだ未解明な部分がたくさんありますね。