低酸素トレーニングで貧血が治りますか?

という質問をいただきました。

高地トレーニングでは赤血球が増え、貧血が改善することが知られています。低酸素トレーニングではどうでしょう?

低酸素トレーニング中は「ヘモグロビン酸素飽和度」が下がります。これはパルスオキシメーターで「経皮酸素飽和度=SpO2」として測ることができます。酸素濃度21%の低地(1気圧)では健康人だとSpO2は97%以上ですが、低酸素環境にいることによってSpO2は下がります。
低酸素トレーニングでは、血中の酸素不足に対する体の反応(エリスロポエチン分泌による造血、ミトコンドリア機能・数など)を引き出し酸素運搬能を向上させエネルギー効率を上げると考えられています。

低酸素状態に置かれると、腎臓からエリスロポエチンという造血に働くホルモンの分泌が増え、エリスロポエチンが骨髄に作用して赤血球を作らせます。もちろん赤血球の材料となる「タンパク質」「鉄」「ビタミンB12」、鉄吸収を促進する「ビタミンC」を十分補うことが必要です。貧血を指摘されたことがある方、栄養補給と低酸素トレーニングで貧血改善を。ただし,1回や2回低酸素トレーニングをしたところで、顕著な効果はありません。貧血改善までは相当の時間が必要なので、焦らず低酸素トレーニングを継続することが大事です。

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