お医者さんから「血糖値が高いから食事減らして運動しなさい」と言われたけど、「別に今困ってないし、忙しくて運動する暇なんかない」と思ってる方へ。いい話と悪い話があります。

悪い話から。あなたは糖尿病の入り口にいます。もしかしたら、すでに糖尿病かも知れません。糖尿病とは、「血糖値の高い状態が続く」病気です。血糖値が高くても、当初はほとんど症状は出ません。しかし、血糖値が高い状態が続けば、全身の血管が障害され、様々な後戻りできない合併症を引き起こします。そして、その時になって慌てて血糖値を下げても時すでに遅し、様々な合併症が待っています。また、早期に治療を開始した場合でさえ、薬で無理やり血糖値をコントロールしても糖尿病合併症が完全には防げないことが分かってきました。

良い話は?運動や食事をコントロールして、しっかり血糖値を下げられれば糖尿病にならずに済みます。でも、食事制限は辛いし、運動はなかなか続かない、って、ちっともいい話じゃないですね。

食事はもちろん大事です。食事のコントロールだけでうまくいく人もいます。しかし、どのような食事が合っているのか、個人差が大きくなかなか難しいです。万人に適した食事法というのは現時点では見つかっていません。
逆に多少食事内容が悪くても運動で解決できる場合も多いです。なので、SAMでは、どうしたらできるだけ多くの人が運動を続けられるかを真剣に考えています。

その一つとして「効率」を上げることが有効です。人はなかなか成果の出ない、効率の悪いことを続けられません。もちろんその運動が楽しければ効率が悪くても続けられます。でも、健康のために「しなければならない運動」には効率が求められます。

ということで論文紹介します。

2010年の研究です。糖質過多の食生活などにより血糖値が急上昇すると、血糖値を下げるためにインスリンというホルモンが大量に分泌されます。糖尿病の初期では、インスリンの効きが悪くなりますが、大量のインスリンを分泌して血糖値を下げます。肥満ホルモンでもあるインスリンによって太り、太ることによってさらにインスリンの効きが悪くなります。

その状態が続くと、インスリンの分泌ができなくなり、血糖値が下がらなくなり、末期の糖尿病へと向かいます。

少量のインスリンで効果的に血糖値を下げることができると糖尿病の改善、予防に繋がります。これをインスリン感受性と言いますが、運動によってインスリン感受性が高まることが知られています。これが、医師が糖尿病患者さんに「運動しなさい」という根拠です。

しかし、実際には「運動しなさい」と言われ、素直に運動する患者さんはごくわずかです。

この研究では、8人の糖尿病患者で、各60分間、1)常酸素の部屋で安静、2)低酸素の部屋で安静、3)常酸素の部屋で運動、4)低酸素の部屋で運動、の4つの環境で、それぞれインスリン感受性を測定しました。

結果として、低酸素環境にいるだけでインスリン感受性は高くなりました。さらに、運動も低酸素で行う場合の方が、通常酸素で行うよりインスリン感受性は向上しました。

朗報。
この結果から、現在糖尿病治療をされている方が低酸素環境で運動すると、薬の効果が良くなり、薬を減らしたり、中止したりできる可能性があり、糖尿病合併症を防ぐことができるかも知れません。どうしても運動したくない方は、低酸素室に入って座っているだけでも効果があります。

さらにサウナも血糖値を下げるという研究もあります。どうしても運動したくない方は「低酸素吸入→サウナ」で。

今まで通りの薬を飲みながら低酸素トレーニングすると血糖値が下がりすぎる可能性があり、その場合薬を減らす必要があるので十分注意してください。主治医、またはSAM代表にご相談ください。

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