老後の資金、年金以外に2000〜3000万円必要と発表されて騒がれてますが、60歳以降にかかる医療費は平均1500万円だそうです。健康な人はほぼ医療費は使わないので、使ってる人はもっと払っているのでしょう。病気になってから焦っても遅いです。なぜなら病院は基本的に病気(特に生活習慣病)を治すところではないから。生涯病院に通い続け、薬を飲み続ける「患者」の仲間入りとなります。
まだ病院通いが始まらない人ができる対策は二つ。ひとつは今のうちから将来の医療費を貯めておいて、安心して病気になる。ただし、年金はどんどん削られ、国民医療費は破綻する可能性もあるので、いくら貯めておけば安心なのかは想像もつきませんが。
もうひとつの対策は、自分に投資し将来病気にならないようにする。ただし、これは投資先を間違うと回収不能になる可能性もあります。正しい情報源を見つける能力が必要になります。これからは「薬を極力使わず治療や予防する」予防医療の時代がきます。この主役は医師や病院とは限りません。
情報源として気をつけなければいけないのが宣伝です。かつてアメリカで、「高額なダイエットコースで、短期間で激痩せさせる。」というビジネスが流行ったことがあります。日本でもそれを真似して、芸能人などが数ヶ月で激やせしたド派手な映像をばらまいて会員を集め、高額の会費(人は値段が高いものが価値があると思い込む性質があります)でそれを回収するビジネスモデルが現れましたが、その後のリバウンドには全く触れず「事実の一部分だけを流す」ことで「価値あるもの」と錯覚させます。そもそもその激やせも、体を黒く塗って締まってるように見せかけるなど、多分に演出が含まれてますが。もっとも、今時はネットで「◯◯◯〇◯ リバウンド」なんか検索すると色々でてきますよ。
これからはいかに価値ある情報と巡り会い、自分の体に対して効率のよい(費用対効果の高い)投資を行うかが最も大事です。
また、人間は個人差が大きく、一つの方法が必ずその人に合うとは限りません。絶えず結果を見ながら修正が必要です。この時、人間の体について熟知していない、マニュアルだけの指導では対応できないことは明らかです。その指導者の「背景」にも気を付ける必要がありますよ。