注意!治るケガ、治らないケガ。

今までこんなに痛くなったことがないとか、湿布貼って二、三日様子見てたら治るかと思ったけど、なかなかよくならない。そんなケガをしたらどこに行きますか?まあ、普通は病院(整形外科)が多いでしょう。それ以外だと整骨院とか治療院とかですか?
ご存じない方も多いのですが、法律上、病院(医師)以外では医療行為ができません。つまり、診断やそれに基づいた治療ができないんです。
ところが、実際には診断したり治療したりする施設は存在します。
別にここでそのことを非難しようという訳ではありません。ただ、気をつけて欲しいことがあるのでお伝えします。
それは、これらの施設の中に「痛みを加えることによって痛みを取る」というところがあること。しかしこれ自体は、特に違法にはならないと思います。患者さんの「痛みを取って欲しい」という要求に対し「痛みを加える」ことしかしてないので、診断も治療もしてません。そして、実際に痛みは良くなります。
痛みを加えることにより、人間の体は痛みを感じないように防御反応が起こります。いろんなホルモンが出たり、ちょっと難しい言葉で言うと神経の中の「下行性抑制系」というものが活性化して、痛みを抑えたりします。そして、結構キツい痛みを与えられると、痛みが取れる以外に、スッキリするんですよね。眠くなったりもします。こうなると「ゴッドハンド」って思って、信者になっちゃいますよね。
もちろん痛みを加えられている間は激痛ですが。
痛みを加える手段としては、「骨膜ぐりぐり」や「強制ストレッチ」など。
先ほども言ったように、これ自体は違法ではありません。問題なのは、これで一時的に痛みが取れて、治す必要のある疾患が見逃され、あとでとんでもないことになること。
例えば、一番多いのは関節の疾患。特に膝。
半月板が切れてめくれてしまい、骨の間に挟まって、膝の曲げ伸ばしができなくなってる状態。

https://www.maruyama-seikeigeka.com/specialist/index.html

膝の半月板という、骨と骨の間のクッションの役割を果たす軟骨成分は、一度切れると自然治癒はかなり難しくなります。もし半月板が切れて、整形外科を受診して、必要があれば半月板を縫う手術をして、そのあと切れないための対策をします。縫っただけで終わったら、また同じこと繰り返すかも知れませんから。その対策は、ダイエットだったり、足底版を入れて脚の角度を調整したり、必要なら骨を切ってO脚やX脚の矯正をする場合もあります。
もし、病院に行かず、「痛みを加えることで痛みを抑える」ことで「治った!」と勘違いをしたらどうなるかはわかりますね。しかも、痛みが出る度にこれを繰り返していたら…。クッションを失った骨がぶつかり合って骨の表面を覆っている軟骨が削れ、最後は人工関節しかないということになりかねません。

自分の身は自分の「知識」を使って守りましょう!

ちなみに、検索で病院探すと、上位表示で出てくる、芸能人を使ったホームページ作ってるところなんかがやばいことやってたりします。実際、そこで大枚叩いた末に治らなくて整形外科に流れてくるケースもたまに見ます。お気をつけください。

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