フォアフットランニングは超一流選手(マラソン日本記録を達成した大迫選手や設楽選手など)、アフリカ人の走り方であって、市民ランナーが真似するべきではない、と言ってるランニング指導者がいます。その根拠は「自分がやってみたら怪我した」という何とも客観性も説得力もないお話。その指導者がフォアフットで怪我をしたのは、単に「知識がなかったから」。怪我をすべく怪我をしただけの話。
名選手=名監督とは限らない
もちろん例外もありますが、一流選手は往往にして才能に恵まれ最初から足も速く、「最初から速く走れていたので、どうやったら速く走れるようになるかなんて分からない」人が、才能に恵まれなかった人を「自分と同じようにやれば速くなれる!」と言って指導してもついていけないか故障して終了…。でもなぜか市民ランナーは「元一流選手」の指導をありがたがります。そこには「努力はかならず報われる」「厳しいトレーニングは結果に結びつく」という日本人の真面目さゆえの思考もあります。もちろん、努力の量が結果に結びつくかも知れません。それは努力の方向性が間違ってない場合に限りです。
「走れる期間が10年短くなってもいいからフルマラソンで5分縮めたい。怪我してなんぼ!」というのであればどうぞ頑張ってください。
「フルマラソンで5分速くなりたいけど、できるだけ怪我をしないで永く走りたい」と思う方は、裸足で低い台から飛び降り、かかとで着地してみてください。あるいは縄跳びでかかと着地してみてください。全てはそこから始まります。どうなるかは説明しません。やってみてください。(高いところから跳んじゃダメですよ。10cmでも分かりますから。)
もちろんフォアフットランニングはいきなりできるようになるわけじゃありません。ちゃんと準備しなければ怪我します。その準備の仕方を知らずに自分が失敗したからって「フォアフットランニングは危険」と言うのは…