高脂血症(コレステロール)の薬は飲んだ方がいいのでしょうか?(その5)

さて、ギリギリのところで高脂血症薬を飲むのを踏みとどまったあなた。長年の糖質生活(お国が推奨する炭水化物6割)ですでに血管は傷つきまくりでしょう。糖質制限をすれば新たな傷はできにくいものと思われますが、これまでの傷や硬化した動脈をどうやって治していけばいいのでしょう?

まずは低糖質と酸化防止(タバコ、トランス脂肪酸、過度な運動、ストレスなどを避ける)プラス抗酸化物質で血管保護を。抗酸化物質としてはビタミンE、C、A、コエンザイムQ10、αリポ酸、リコピン、アスタキサンチン、N-アセチルシステイン、セレン、イチョウ葉エキス、レスベラトロール、緑茶フラボノイドなど。

運動によって活性酸素が発生しますが、適度な運動であればそれ以上に抗酸化能力も向上することが知られています。特に低酸素トレーニングでは抗酸化酵素(SOD)活性が通常酸素濃度での運動に比べ、高くなるという研究があります。
激しい運動をした場合は抗酸化能力より活性酸素の害が上回るため上記の抗酸化物質を摂取した方が良さそうです。また40歳を超えるころから抗酸化能力が低下するので、それより上の年代の人は外部から取り入れる必要がありそうです。

さて、しっかり血管の傷を予防する体制を整えたとして、それまでにできた傷や動脈硬化した血管を修復するにはどうしたらいいのでしょう?(続く)

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